人を不幸にする「幸せ」についてご存知でしょうか。
親が子に、妻が旦那に、年老いた親に、など様々なケースがありますが、どれも気づかぬうちに身近な人へ影響を及ぼしています。
それは自分の価値観を前提に相手に干渉すること。
あなたが感じる幸せと、自分以外の人が感じる幸せは一致しません。
これを読んで知っているよ、と思った人は要注意かもしれませんので最後まで読んでみてくださいね。
例えば、あなたが「美味しいものを食べていると幸せ」だと感じているとしましょう。
その「美味しいもの」とは何ですか?
有名シェフの作ったコース料理?
母の手料理?
山菜摘みしてその場で調理した山菜?
近所のたこ焼き??
この中にありますか?
これはAさんの話になりますが参考にしてみてくださいね。
*掲載許可を得ています。
「母の手料理を食べている時間が幸せだったから、私も忙しくても子どもには素材を選んで全部手料理で育てたいんです。」
そうおっしゃったAさんはフルタイムで働いており、旦那さんは単身赴任なのでひとりで4歳と7歳のお子さんを見ながら家事も料理もこなしていた方でした。
しかし、ある時パタリと料理を作ろうと思うとこれまで何度も作っていたレシピなのに、材料を忘れてしまったり、手順を忘れてしまったり、失敗が続くようになり、仕事の方でもミスが続くようになったそうです。
Aさんはもう一度料理が出来るようになりたい、幸せの記憶、お母様の手料理を再び味わいに「退行催眠」を希望され過去へと誘導していきました。
そして退行催眠から覚めたAさんは涙を流しながら
「私はもうお料理を頑張らない…」と言ったのです。
Aさんが体験した退行催眠では、お仕事から疲れて帰ってきたお母様がお料理を作っている場面から始まりました。
早朝からお仕事に出てしまうお母様とは、台所で夕飯を作っている間たくさんお話ししたそうです。疲れていてもお母様が一緒にいて話を聞いてくれるのが嬉しい、一緒に食べている時間が幸せ、と教えてくれました。
そして疲れたお母様を見るのが心配で心配で仕方なかったこと、一人で食べる朝ごはんや、自分で鍵をかけて家を出るときとても寂しい思いをしていた、ということも教えてくれました。
「私はもうお料理を頑張らない…。
私も子どもたちに同じ思いをさせていました。
手料理だけにこだわらなくてもいいですよね…。
もっと子どもと話す時間だったり一緒にお話ししながら寝る時間を作ります。」
そう言ってAさんはスッキリしたお顔で帰られました。
Aさんは幸せな時間は「手料理」だけではなく「一緒に過ごす時間」だと気づいたのです。
そして疲れたお母様を見て心配になっている幼いころの自分のぞわぞわした気分も体験したので無理をしすぎず、子どもたちと過ごす時間を楽しむことにしたのです。
幸せの形を歪めて記憶している人はとても多いです。
大学を出れば幸せ、痩せていれば幸せ、結婚すれば幸せ、出産出来れば幸せ。
どれもそれぞれの幸せの形ではありますが、もしそれらがなくても幸せは尽きませんよね。
限定した幸せの形を持ってしまうことによって、それ以外の幸せが見えなくなってしまうことがあります。
身近な人に対してそれを目指すように助言したり、
そちらに誘導したりすることは果たしてその人の幸せと直結するでしょうか?
*あなたも幸せを感じた根源を探ってみてください。
*ワークを下記に載せておきます。
よく子どもにやってしまいがちな「勉強しないとちゃんとした大人になれないよ!」は、もはや呪いです。
幼いころから勉強が出来ないと不幸だと植え続けているのと同じですよね。
もし勉強が出来なくてもお料理が好きだったり、動物が好きだったら勝手に子供は追求していきます。
結果、好きなものについてどんどん学んでいき育っていきます。
「〇〇でなければ不幸だ」と教えるより
「〇〇があって幸せ!」と自分で感じ、考えられるように育った方が幸せを見つけやすいと思いませんか?
子どもの頃を思い出してみてください。
そう考えると幸せは自発的にしか受け取れないものではないかと思います。
私は子どもたちに「いつでも幸せを見つけられる子」に育ってほしいと思っています。
*あなたも幸せを感じた根源を探るワーク*
1.あなたが好きなことを30個書いてみましょう。
2.それらを好きだと思う理由は何ですか?
3.それらに共通した感情は何でしたか?
*出来るだけ掘り下げて考えてみましょう。